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2006年08月18日

●「便利と不便」 vol.20

こんにちは風舎の森本です。

サイトhttp://www.fusha.jp/middle
少しリニューアルしてみました。是非ご覧下さい。

先日、ようやくギプスが半分取れました。普通に歩けるように
なるには、もうちょっとかかりますが、左足と久々の対面。
ふくらはぎの筋肉がたるんでてショックでしたが、お風呂で
洗える喜びを感じました。

松葉杖の生活にはまだまだ慣れませんが、
お見舞いや励ましの言葉を頂く時、

「松葉杖は不便でしょう」

と言われます。私も大人なので

「そうですね不便ですね」

とお答えしますが、実はちょっと違う。

現状の私にとって松葉杖ほど便利なものはない。
これが無いと移動もままならない。トイレに行くにも四苦八苦。
これほど便利な道具はありません。

そう言って頂いた方に、けちをつけるつもりではありません。
本当にありがたいと思っています。今回は視点の話をしたいと
思ったものですから。

言葉をかけるというのは、視点の置き方で随分と違います。
今の私にとっては「便利」なものでも、普通に歩ける状態
の視点から見ると「不便」だと感じる。

勿論、私も健常の時を知っているので「不便」と言われても
それ程違和感やおかしさを感じない。この場合、前提条件を
共有できているから特に問題にはならない。

しかし、マネージメントの現場では、この前提条件を共有
できていない事が非常に多い。社長や上司の普通と、部下の
普通とは大抵大きなギャップがある。

それを無視して、いいマネージメントをしようというのも
無理のある話です。

こういうと、相手の前提条件に自分を合わせようとする人も
います。そうすることを薦めているマネージメント書なども
多く見受けられますが、それは今回の場合だと

「松葉杖って便利ですよね」

ということになります。これっておかしいですよね。
こういわれたら逆に答えに困ってしまいます。

前提条件の共有は大事だけれど、単に相手にあわせればいい
というものではありません。大事なのはコミュニケーション、
相手とどんな前提条件なら共有出来るのかを知ると言う事です。

「普通に歩ける時と比べたら、松葉杖って不便でしょう」

ってことです。例えば、この後に「だから、早く治って下さい」
とでも入れると、前提条件の良さを知っている私としては、
「そうだな早く治したいな」と思うわけです。

こういう会話をあなたが、日常部下と出来ていれば、部下は
自分の意思で動いてくれます。

部下との会話では言葉をはしょりがちになります、ちょっと
だけ加えるだけでも違いますよ。